「明日までに提案資料の骨子を作らなきゃいけない…」 「クライアントへの切り口がマンネリ化していて思いつかない…」
現役の会社員であれば、誰しもが一度は抱えるこの悩み。 もし、優秀なアシスタントが隣にいて、アイデア出しから文章作成まで手伝ってくれるとしたらどうでしょうか?
今回は、Googleの生成AI「Gemini」を使い倒して、提案資料作成にかかる時間を劇的に短縮(爆速化)し、かつクオリティを上げるための「具体的全手順」を解説します。
記事の最後には、この手順を使って実際に作成した「提案資料の完成サンプル」も公開しています。
なぜ資料作成にGeminiなのか?
資料作成で一番時間がかかるのは、PowerPointを触っている時間ではありません。「何をどう伝えるか(構成とストーリー)」を考えている時間です。

Geminiは、この「考える」プロセスにおける壁打ち相手として最強のツールです。
- 情報の網羅性: 抜け漏れのない構成案が出せる
- 客観的視点: 自分では気づかない「クライアントの懸念点」を指摘してくれる
- スピード: たたき台を一瞬で作ってくれる
では、具体的な4つのステップを見ていきましょう。
【実践】Geminiで提案資料を作る4ステップ
今回は例題として、「老舗和菓子メーカー『山田製菓』に対して、若年層向けのSNSマーケティング施策を提案する」というシチュエーションで進めます。

STEP 1:前提条件のインプット(役割の付与)
まず、Geminiに「誰として」「誰に」提案するのかを定義させます。この工程があるだけで、回答の精度が段違いになります。

【入力するプロンプト例】
あなたは大手広告代理店の敏腕マーケターです。 今回、創業100年の老舗和菓子メーカー「山田製菓」に対し、若年層(Z世代)を取り込むためのSNSマーケティング戦略を提案します。
クライアントの課題:
- 既存顧客の高齢化
- 伝統的なイメージが強く、若者への認知が低い
- 商品は美味しいが、映え(ビジュアル)を意識していない
この前提を理解しましたか?「はい」とだけ答えてください。
これでGeminiが「敏腕マーケターモード」に入ります。
STEP 2:切り口とアイデアのブレインストーミング
いきなりスライドを作り始めず、まずは「どんな方向性で攻めるか」を相談します。

【入力するプロンプト例】
山田製菓への提案として、若年層に刺さる切り口を3つ考えてください。 それぞれの案について、「コンセプト」「具体的な施策」「期待される効果」を表形式でまとめてください。
Geminiからは、「レトロブーム活用案」「異色コラボ案」「参加型キャンペーン案」など、複数の切り口が提示されます。ここで自分の思考のバイアスを外し、良い案を選定します(今回は「レトロ×モダン」の方向性を採用したと仮定します)。
STEP 3:構成案(目次)の作成
方向性が決まったら、資料全体の骨子(ストーリーライン)を作らせます。
【入力するプロンプト例】
「レトロ×モダン」というコンセプトを採用します。 クライアントの役員を説得するための、全10ページ程度の提案資料の構成案(目次と各ページで伝えるべき要旨)を作成してください。 論理構成は「現状分析→課題→解決策(提案)→スケジュール→予算」の順にしてください。
これで、スライド1枚ごとのタイトルと、そこに何を書くべきかの設計図が出来上がります。
STEP 4:各スライドの具体的なテキスト作成
構成ができたら、中身の文章を書かせます。ここが一番時短になるポイントです。

【入力するプロンプト例】
ありがとうございます。 提案の核心となる「具体的な施策内容」のスライド(構成案の5〜6ページ目)に記載するテキストを作成してください。
- キャッチーな見出し
- 3つの具体的なアクションプラン
- それぞれのメリット
これらを箇条書きで、ビジネス提案として洗練された表現で書いてください。
この要領で、重要なページの中身をGeminiに生成させます。あなたはそれをPowerPointにコピペし、微調整するだけです。
【応用テクニック】さらにクオリティを上げるために
1. 「反論」をシミュレーションさせる
提案を通す最大の壁は、決裁者からのネガティブな反応です。これも事前に予測させます。
この提案に対して、保守的な役員から出そうな「懸念点」や「反論」を5つ挙げ、それに対する論理的な「切り返しトーク」を考えてください。
2. スライドのイメージ図を言語化させる
デザインが苦手な人は、スライドのレイアウトも相談できます。
「現状分析」のスライドについて、どのようなグラフや図解を入れると効果的ですか?スライドのレイアウト指示書をテキストで書いてください。
完成した資料イメージ



まとめ:AIは「サボる道具」ではなく「思考を加速させるエンジン」


Geminiを使うことで、以下のような変化が起きます。
- 初動が早くなる: 「白紙の前で悩む時間」がゼロになる。
- 論理が強くなる: 客観的な構成案のおかげで、説得力が増す。
- 本質に時間を使える: 文言作成などの作業時間を減らし、クライアントの課題に向き合う時間が増える。
ぜひ次回の提案資料作成から、Geminiをパートナーとして巻き込んでみてください。驚くほどスムーズに仕事が進むはずです。ださい。驚くほどスムーズに進むはずです。
クライアントへ提出する例題PDFファイル

